従来型剥離剤では少量の有毒性を有する成分を含む物もあり、草木を枯らしたり生態影響に対して害を与える物があります。その中、STRIPPERは剥離力が衰える事も無く、生態影響に悪影響を及ぼす事が極めて少ない環境配慮型の中性型水系剥離剤として成功させました。本工法は想定外の事態を想定し、突然のスコールやゲリラ豪雨等の影響を受け、剥離剤が河川や水田そして海に流れ出してしまい悪影響を及ぼしてしまう恐れに対して、150mg/ℓの高い濃度においても、ミジンコの遊泳阻害率や藻類の成長阻害率が0%以下の結果を得られています。そのため、作業者や環境面に対し安全性を備える事のできる特徴を持つ剥離剤工法となっています。それが、より良い環境を未来へ届ける、中性型水系剥離剤ECO STRIPPERです。
鋼構造物の旧塗膜には鉛、クロム、PCBなどの有害物質が含まれている物があり、厚生労働省労働基準安全衛生部より「鉛等有害物質を含有する塗料の剥離やかき落とし作業における同労者の健康障害の防止について」の通達が2014年5月に出され、鉛中毒予防規則及びその他各種法令に従い、有害物質を含む塗膜除去としては「必ず湿潤化して行う」事を求められている事により、近年、素地調施工(ケレン作業)前に、塗膜除去工を行う事が標準化してきています。また、有害物質含有塗膜の問題とは別として、作業効率を向上させる事が可能な事より、コンクリート防食塗装や建築工事ではプールの塗膜除去でも剥離剤工法が採用される事も多くなってきています。
その中、弊社も剥離剤の開発に着手し、約3年間のテスト&トライの改良を続け、剥離力、作業性、安全性、環境配慮に優れ、剥離剤工法後の塗装に影響の少ない中性型水系剥離剤の開発に成功しました。また、土木鋼構造物用剥離剤ガイドライン(案)で求められたいる塗膜剥離剤の品質適合性試験の基準に対し、評価機関にて余裕を持ってクリアできる実証をして頂き、この度、後発組だからこそ様々な課題要素を考慮した、中性型水系剥離剤ECO 製品名「STRIPPER」として、発売させて頂く事になりました。
塗布しやすく、タレにくい絶妙な粘度で塗布作業が軽減
非塩素系、低臭気、易分解性、非ジクロロメタン
非危険物で管理が簡単
コンクリート防食塗膜にも有効
土木鋼構造物用塗膜剥離剤ガイドライン(案)改定第二版の塗膜剥離剤の品質適合品
旧塗膜の状態によっては0.50kg/㎡でも十分な剥離力を発揮させる事が可能。
塗布後の初期塗膜軟化反応を抑え、塗膜内部へ深く浸透させる事により、多くの塗膜を除去させる事が可能。
塗布量0.50kg/㎡では少なく、1.0kg/㎡では多すぎる事が多いと言われる実情の中、無駄の少ない0.70kg/㎡(ロス量別)を標準塗布量として設定。
他環境配慮型剥離剤と比べ塗布後にタレを生じ難くいため塗膜除去対象物に対し均一な剥離効果を得る事が可能。
塗膜除去対象物の構造、塗装系、塗膜厚を部位毎に考慮し、標準塗布量0.70kg/㎡の中で、0.50kg/㎡~1.0kg/㎡と状況に合わせた効率の良い作業調整が可能。
※本製品ならびにこれを用いる塗膜除去工法の品質は、「土木鋼構造物用剥離剤およびこれを用いた塗膜除去工法の品質規格(暫定版)」の性能・安全性を上記のとおり、満たしております。
※中国地方整備局剥離剤比較(平成31年3月27日)時点の評価としては対象外ではありますが、厚労省より令和3年1月1日よりベンジルアルコールが対象となる成分として追加されました。
いずれの試験結果も阻害率が極めて低く急性な阻害影響はありません。